本学産学官連携本部は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)地域共創分野(育成型)の採択を受け、福井の豊かな産業とくらしを支えてきた繊維産業を未来に続くものとするため、フク(繊維製品)の未来を創るプロジェクト「フクミラ」を推進しています。本事業では本学がリードする水を使わない染色「超臨界流体染色技術」をコアテクノロジーに、ムダを出さない完全循環型の繊維産地を創出するため、技術革新と人の行動変容に取り組んでいます。
本学は、福井県、並びに「衣?食?住」に関わる県内外の企業が、「作って、使って、棄てる」の一方通行ではなく、「作って、使って、戻す」サイクルをぐるぐる回す、完全循環型繊維産地モデル、資源循環社会モデルの創出を目的に「ぐるぐるふくい2024」実行委員会を発足し、11月16日(土)、17日(日)の2日間で、フクミラの概念のもと「ぐるぐるふくい2024Produced by フクミラ」の澳门金沙_竞彩足球比分-篮球欧洲杯投注注册推荐を福井市内で実施しました。本澳门金沙_竞彩足球比分-篮球欧洲杯投注注册推荐には県内外から繊維関連企業ら30社が参画し、本学はファッションを学ぶ地元の高校生と繊維企業から提供された繊維端材リボンを活用したワークショップやデジタル庁シェアリングエコノミー伝道師である石山アンジュ氏と本事業のプロジェクトリーダー米沢 晋産学官連携本部本部長によるサイエンストークショーを行いました。本澳门金沙_竞彩足球比分-篮球欧洲杯投注注册推荐に県内外から延べ2000人が来場し、繊維産地の未来について考え、循環型産業に触れる機会を創出しました。
この澳门金沙_竞彩足球比分-篮球欧洲杯投注注册推荐に先立ち、本学の上田孝典学長は本事業における循環型社会の実現に向け、現在の繊維産業が置かれている現状と未来の繊維産地の在り方を市民、企業の方々と語り合う「フクミラキャラバントーク」の出発式を挙行しました。上田学長は「福井県が培ってきた繊維の技術に焦点をあて、福井県と共同で、繊維を中心とした地域共創の場から、イノベーションを生む土壌を育んでほしい」と激励しました。「フクミラキャラバントーク」は福井県立図書館、福井県工業技術センターなど県内外の5箇所で実施し、フクミラに込めた「フク(服)の未来、繊維産地?福井の未来、幸福な世界」の3つの思いの賛同につなげ、約400人との対話を実現しました。
本学は共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)を通じ、福井県下の教育、人文?社会学、デザイン等に関わる多様な人々が自然な流れでリサイクルに参画できる行動変容を促すアイデアを持ち寄り、科学技術と文化が繋がる新しい繊維産地の実現を目指していきます。
フクミラキャラバントークの出発式でリサイクルアートボードにフクミラのロゴを貼る上田学長(右)、産学官連携本部米沢本部長(左)
デジタル庁シェアリングエコノミー伝道師である石山アンジュ氏(右)と産学官連携本部米沢本部長(左)のサイエンストークショー