福井大学災害ボランティア活動支援センターは、災害時のボランティア活動につながる仕組みづくりを目的に、様々な研修を実施しています。去る11月6日には、「平成22年度福井大学災害ボランティア研修会」を開催し、学生?教職員をはじめ、災害ボランティアや救急救命に関心のある一般市民、約60名が参加しました。
第1部では、被災地NGO恊働センター代表の村井雅清氏による「地域防災と大学およびボランティアの役割について」の講演が行われました。村井氏は、これまでの自身のボランティア活動を紹介し、「最近の災害は自然災害の他にさまざまな要因で起こることが多いので、防災や減災にも力を入れていく必要があります。被災者の心に寄り添い、思いやる気持ちがあればボランティア活動はできるのでぜひ取り組んでほしい。」と述べました。
第2部の基礎的救命処置実技講習会では、同大医学部附属病院救急部部長の木村医師が「心肺蘇生法」について説明し、「AED(自動体外式除細動器)や心臓マッサージの方法を学んだことをきっかけに、勇気を持って救命処置を行ってほしい。」と述べました。続いて、救急救命士の指導によるAED、心臓マッサージの実技実習が行われました。
参加した学生からは、「身近にも自分にできるボランティアがあること、それを必要としている人がいることを知ることができてよかった。」「救命に対し勇気を持って行動したい。」などの感想が寄せられ、災害ボランティアの必要性を改めて考える研修となりました。