令和3年10月に行われた、県民衛星「すいせん」データ利活用アイデアコンテスト2021において、本学工学部応用物理学科の課外活動を通して興味のあることを追求する物理博物館の学生が応募した「足羽三山の放置竹林の整備を通じた希少生物の保全」が地域の課題解決に繋がるとして「すいせん賞」を受賞しました。(詳しくはこちら/news/79055/)
この受賞で、「すいせん」の衛星画像を1年間無償で使用する権利を得た物理博物館は、福井市が指定する天然記念物「ギフチョウ」の生息域保全を目的とした放置竹林の調査を進めました。
ギフチョウは、広葉樹を好み荒廃した放置竹林では生息が難しいアゲハチョウの仲間です。近年、足羽山は放置竹林が拡大しギフチョウの生息域が減っています。
学生は画像を解析して、足羽山の植物分布を把握する植生指数値を算出。足羽山の竹林の分布を特定しました。
研究に参加した学生は「今後サンプルデータを増やして判別精度の向上を行いつつ、実際に足羽山の市民団体と協力して足羽山の竹林整備を行っていきたい」と話しました。