2011年5月13日 日刊県民福井新聞
福井大附属国際原子力研究所は12日から、フランスの高等教育機関から初めて3人の男子学生を研究者として受け入れました。5~9ヵ月間、日本原子力研究開発機構(原子力機構)の高速増殖原型炉「もんじゅ」の実験結果などを利用して共同研究します。3人は原子力科学技術高等学院のピエール?タマーニョさん(22)、ギョーム?トルシエさん(23)、リー?シモンさん(22)。原子力機構が招き、連携協定を結ぶ福井大も加わりました。この日、3人は福田優学長をあいさつに訪れ、福田学長は「福島の事故で、安心安全がより重要視された。皆さんの研究成果が事態の解決に役立つよう願います」と激励しました。タマーニョさんは「原発の危険性をゼロにはできないが、事故が起きても放射線の拡散を抑えられる原子炉の設計に取り組みたい」と抱負を語りました。帰国前に発表会を開き、研究成果を披露します。