2011年5月24日 日刊県民福井、福井新聞(25日)
福井大工学研究科生物応用科学専攻の杉原伸治准教授が若手研究者に贈られる高分子学会の「2010年度高分子研究奨励賞」を受賞することが決まりました。授賞式は25日に大阪で開かれます。受賞対象となったのは原子の集合体「高分子」の合成方法の一つで、プラスイオンを用いる「精密(カチオン)重合」の研究。同重合で、これまで必要としていたスズやアルミニウムなどの金属触媒を用いず、従来よりも安価に生成するこに成功し、評価されました。また、高分子をごく小さなカプセルのような形状にする機能も持たせました。カプセルの中に薬効のある物質を閉じ込め、薬や化粧品などに応用することが考えられるといいます。杉原准教授は「めっきなど工業分野への応用につなげていきたい」と話していました。