2011年5月25日 福井?産経新聞
東日本大震災の被災地支援で、復旧?復興に向けた支援の在り方や福島第1原発事故の課題などを探る福井大の調査団が24日、福島県入りしました。団長の福田優学長らが県庁に佐藤雄平知事を訪ね、震災の復旧?復興、福島第1事故の収束、被ばく医療、子どもの心のケアなどさまざまな分野で協力することを確認しました。この日の午後、福田学長や附属国際原子力工学研究所の竹田敏一所長らが佐藤知事を訪問、非公開で面談しました。同学長は佐藤知事に対し「何かできることがあれば教えてほしい」と述べ、同知事は「これからも協力をお願いしたい」と回答しました。面談に先立ち、同学長は、津波の被害や原発事故の影響で警戒区域などとなっている相馬、南相馬両市の海岸線を視察、被害状況を確認しました。竹田所長は知事との面談後、県庁内のある国の原子力災害現地対策本部(オフサイトセンター)を訪れ、同県原子力安全対策課の小山吉弘課長や、オフサイトセンター副本部長の平岡英治原子力?安全保安院次長から、事故原因や事故後の対応などの説明を受け、センターの活動内容を調べました。調査団メンバーは最長26日まだ滞在。個別に福島大、福島県立医大、避難所などを訪れ、被ばく医療体制や被災者の健康状況などを調べます。一部教員は被ばくの有無を調べるスクリーニング支援に当たります。福田学長は「現時点で具体的な計画はないが、今回の調査結果を持ち帰り、今後どんな支援ができるか、検討していきたい」と話しました。