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遠隔医療構築へ心電図送信実験(2011.6.28)

2011年6月28日 福井新聞

災害現場での心疾患の遠隔医療システムを構築しようと福井大医学部附属病院は27日、心電図画像の送信実験を行いました。東日本大震災の被災地福島県から送られた心電図の画像データを、同病院に待機した医師が確認しました。同病院は、心筋梗塞など心疾患の迅速な医療を目的に、救急車から病院に待機している医師への心電図画像送信システムの開発を進めています。このシステムを応用した場合、災害現場や避難所に小型の心電計やパソコン、携帯端末を配備すれば、医師が現場にいなくても診療のアドバイスができるといいます。実験は同病院救急部の小淵岳恒医師が、福島県の「Jヴィレッジ」に派遣されているのに合わせて行いました。小淵医師がインターネット上のサーバー「クラウド」に心電図画像を送り、病院の待機医師がサーバーからパソコンや携帯端末に画像を取り込んで心拍数など細かいデータを確認しました。同病院は7月、岩手県の避難所から被災者の心電図を送る実験も行う予定です。

│ 2011年6月28日 │
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