2011年8月11日 日刊県民福井新聞
福井市文京3丁目の福井大文京キャンパス南東にある雑木林の保全などに取り組む同大の学生グループが4年の活動休止期間を経て、昨年から再始動。10日には近くの子どもたちを集めて、子の雑木林でバーベキューを実施した。地域に根差した〝天然の庭″として林を残すためにも、メンバーたちは「学内外に活動の輪を広げたい」と意気込んでいる。
このグループは「雑木林を楽しむ会」(雑楽会)。林近くを流れる底喰川の河川拡幅工事に伴い、林の一部を大学の駐車場にする予定などを知った学生らで2003年に結成。憩いの場を守ろうと活動を展開した結果、駐車場計画が白紙となるなどの成果があったが、活動する学生らも卒業して05年度で活動が事実上休止した。
しかし、雑木林の近くで河川改修が本格化し始めたことから10年度に工学部学生らで活動を再開し、現在は約20人の学生が所属。林の一部が今春、工事車両用道路設置のために伐採されるなどしており「防災上仕方がないが、これ以上減らしたくない」などの思いでメンバーたちは、地域と連携し大学などに対して保全の意義を訴えている。
保全のほか、一層林の利用活用策も練る。地域と触れ合う澳门金沙_竞彩足球比分-篮球欧洲杯投注注册推荐は月1回ペースで開いており、10日も草刈りとバーベキューをした。雑楽会副代表の服部翔馬さん(21)=工学部4年=は「地域やほかの学生グループなどとのコミュニケーションを一層図り、みんなの場所として使ってもらいたい」と話している。