2011年7月14日 福井新聞
大野市下半原の九頭竜ダム湖で環境省の特定外来生物に指定されているウチダザリガニが見つかったことが、13日わかりました。県内での確認は初めて。見学に来ていた福井大教育地域科学部の保科英人准教授が持ち帰り調べたところ分かりました。翌日の駆除作業でも2匹捕獲しました。3匹は明るい茶褐色で、体長は10~13センチ。保科准教授は、籠わなに掛からなかったことや幼体が捕獲されていないことから「現段階では繁殖は確認できず、大量にはいないようだ」と説明。生態系への影響として「魚やヤゴ、水草など何でも食べるので、特に九頭竜湖に多い小エビへの影響が懸念される」と話しています。
同ダム湖に入り込んだ要因として、放流された稚魚に付着していたか、2006年に特定外来生物に指定されるまでペットとして飼っていた飼い主が放した可能性が考えられるといいます。